これで漢検合格も確実!? 漢検各級の勉強方法!!
こんにちは、アサヒです!
今回は雑学とか知識系ではなく、漢検の勉強方法について紹介していきます!
漢検は「公益財団法人 日本漢字検定協会」が開催する漢字の検定試験です。
漢検は英検と並んで最もメジャーな検定試験で、年間受験者数は200万人以上ととても人気な検定試験となっております。
何か長くなりそうなので早速本題に入ります!
10級から1級まで、各級の勉強方法を紹介していきます!...と言っても私自身、漢検は2級止まりなんですけどね(笑)
今回は長くなりそうだ(笑)
目次
- 10級の勉強方法
- 9級の勉強方法
- 8級の勉強方法
- 7級の勉強方法
- 6級の勉強方法
- 5級の勉強方法
- 4級の勉強方法
- 3級の勉強方法
- 準2級の勉強方法
- 2級の勉強方法
- 準1級の勉強方法
- 1級の勉強方法
- まとめ
10級の勉強方法
ふと思ったけど、10級を受験する人って99%小学校低学年の子だと思うんですが、この記事読めないですよね(笑) 親御さんに読んでもらうしか!
さて、10級は漢検で1番難易度の低い級になります。
レベルとしては小学1年生修了程度となっており、対象漢字数は80字になります。
親と一緒に学習する
子どもにとっては初めての漢検受験。基本的には漢検の問題集を買って勉強します。まず最初は親に見てもらいながら一緒に勉強しましょう。
10級といえど漢字を書けなければ点数はあげられません。なので取りあえず一通り漢字を書かせましょう。
ここで親御さんに向けての注意として、細かなアドバイスはしないこと!
最初からやる気を無くしてしまうとこれからの勉強が楽しくなくなってきてしまいます。全体のバランス等は後からでも十分教えられるので、漢字を覚えさせることを第一に考えましょう!
漢字をグループ分けして覚える
例えば、数字関係の漢字(一、二、三、四、・・・の漢数字)や、体関係の漢字(手、足、体、耳、口など)のように、関連している漢字をグループ分けして覚えましょう。
漢字を学習することに慣れてきたら、止め・はね・筆順を覚えましょう。
この3点は漢字においてとても重要です。特に10級は筆順を問う問題もありますので避けられません。「止め・はね」もしっかり書かないと漢字は合ってるのに不正解扱いされてしまうこともあります。
9級の勉強方法
レベルとしては小学2年生修了程度。対象漢字数は240字と、10級の3倍の量になっています。と言ってもこれは10級の対象漢字数も含まれているので実際に2年生で新しく習う漢字は160字です。まぁそれでも1年生の2倍の量なんですが(笑)
より漢字を理解する
出題内容は10級と変わらないので「10級の出題漢字が多くなっただけ」なのが9級です。
新たに160字の漢字を覚えなければいけないので勉強量は10級より多くなると思いますが、漢字を理解することを頑張りましょう。そのためには漢字一字一字の「止め・はね・書き順」がやはり大事になってきます。
8級の勉強方法
レベルとしては小学3年生修了程度。対象漢字数は440字と、新たに200字の漢字が出てきます。しかも出題内容が増え、同音異字(読みは同じだが漢字が違う)、送り仮名や対義語なども出題されます。
対義語は熟語の意味をしっかりと理解する
8級から新たに出てくる出題形式・対義語。対義語というのは、その言葉の意味と逆の意味の言葉のこと。例えば、「男」の対義語は「女」。「下」の対義語は「上」。
つまり対義語を取り組むにあたって必須なことは言葉の意味を理解していること。
「登校」の対義語は「下校」だが、「登校」の言葉の意味を理解していないと「下校」と答えるのは難しい。なのでしっかりと言葉の意味を理解しよう。
同音異字は書き取り問題と同じ
こちらも8級から新たに出てくる出題形式・同音異字。同音異字とは、「社会・写真」の「社と写」のように音読みは一緒だが漢字が違うもののことをいいます。
逆に訓読みは一緒だが漢字が違うもののことを同訓異字といいいますが今回これは関係ないです。
同音異字は、書き取り問題とまったく一緒で、ただ書く漢字が違うだけです。
熟語の意味を理解していれば文章から読み取れるはずです。
7級の勉強方法
7級は小学4年生修了程度。対象漢字数は640字と、新たに200字の漢字が出てきます。
8級と違い問題数が多くなり、新たに三字熟語と音読みか訓読みか答える問題が出てきます。
三字熟語とは、小麦粉や市街地など、3文字の漢字で構成された熟語のことです。
音読みと訓読みの区別は意味が分かるかどうか
7級ではその漢字の読みが音読みなのか訓読みなのかを答える出題形式の問題があります。「戦」という字を例にあげましょう。
「戦」の読みは「いくさ」と「せん」があります。ではどちらが音読みでしょうか?
答えは「せん」です。「いくさ」は訓読みです。
音読みと訓読みの違いを簡単に説明すると、音読みは「それだけでは意味が通じにくい読み」、訓読みは「それだけでも意味が通じやすい読み」です。
「戦」の音読みは「せん」ですが、「せん」と読む漢字は他にもあるので区別がつかないし「せん」だけでは意味が通じにくいですよね。
それに対して訓読みの「いくさ」は、他の漢字と区別がつき意味が通じやすいです。
なので、「音読みなのか訓読みなのか分からない!」という方は、↑を参考にしてみてください。
6級の勉強方法
6級のレベルは小学5年生修了程度で、対象漢字数は825字と、新たに185字の漢字が出てきます。6級では新たな出題形式・熟語の構成が出てきます。熟語がどういう形で構成されてるかを問う問題です。
そして7級までは問題として出ている漢字の部首を持つ漢字を書く問題がありましたが、6級からは部首と部首名を答える問題が出てきます。
さらに7級までは対義語だけでしたが6級から類義語も出題されます。類義語とは「その熟語と似たような意味を持つ熟語」のことです。
熟語の構成を理解するためにはやはり熟語の意味を理解すること
熟語の構成には5つのパターンがあります。
1.同じような意味の漢字を重ねたもの 例:身体
2.反対または対応の意味を表す字を重ねたもの 例:左右
3.上の字が下の字を修飾しているもの 例:洋画
4.下の字が上の字の目的語・補語になっているもの 例:着火
5.上の字が下の字の意味を打ち消しているもの 例:非常
この5つです。1.から順番に説明していきます。
1.例として「身体」があります。「身」と「体」は同じような意味ですよね。「森林」もこのパターンで「森」と「林」も同じような意味です。
2.例として「左右」があります。「左」と「右」は正反対の意味ですよね。「上下」もこのパターンで「上」と「下」も正反対の意味で構成されています。
3.修飾とは次の字を詳しく説明したり限定するもののことを言います。例として「洋画」があります。洋画とは外国の映画のことで、この場合「画」に「洋」をつけることで「外国限定の映画」と説明しています。「海水」も同じパターンで、「水」に「海」をつけることで「海限定の水」と説明しています。
4.より分かりやすく説明すると、下の字から上の字へ読むと意味がよくわかるものです。例として「着火」があります。これは下の字から上の字へ読むと「火が着く」と読め、意味がよく分かるようになります。「護身」もこのパターンで「身を護る」と読め、意味がよく分かるようになります。
5.正直これが最も分かりやすいです。これに当てはまる熟語は「無」「非」「不」「未」「否」が頭につく熟語です。「無理」や「否定」「不必要」「未解決」などは全てこのパターンになります。5つのうちどれかが頭についていれば全てこのパターンになります。
部首は部首と漢字をふくめた文章にしてみる
全ての漢字には必ず部首がついています。それは分かりやすいものから分かりにくいものまで様々あります。
例えば「話」の部首は「ごんべん(言偏)」、「近」の部首は「しんにょう」とパッと見で分かる漢字ですが、「夢」の部首は「くさかんむり(草冠)」ではなく「夕」なのです。これはパッと見では分かりませんよね?
漢字には「それが部首なの!?」と思う漢字が沢山ありますので、その時は漢字と部首をふくめた文章にしてみると覚えやすいと思います。
例えば「夢」は「夕べ見た夢」と、部首「夕」と漢字「夢」をふくめた文章にすると覚えやすくなります。
「美」の部首は「羊」なので「美しい羊」とか、本当に自由に作れます。こういうのは自分で考えて作った方が頭に残りやすいのでぜひ作ってみることをおすすめします!
5級の勉強方法
5級のレベルは小学6年生修了程度で、対象漢字数は1006字と、新たに181字の漢字が出てきます。小学校で習った漢字すべてが対象です!
5級では新たに同訓異字・誤字訂正・四字熟語の出題形式が出てきます。
同訓異字は同音異字の訓読みバージョン、誤字訂正は文章の中に字が違う漢字があるのでそれを正しい字に直す、四字熟語は「一石二鳥」や「一進一退」などのような四文字の熟語で構成された熟語のことです。
同訓異字は文脈から正しい漢字をみちびき出す
同訓異字は「訓読みは一緒だが漢字が違う漢字」のことで同音異字より間違いやすいと思います。
「直す」「治す」は2つとも「なおす」と読みます。ですが使い方はそれぞれ違うので、それぞれの意味を理解していないといけません。
理解したうえで問題文も理解しなければなりません。
文章をしっかりと見て誤字を見つける
誤字訂正は問題文に間違って使っている漢字を見つけ正しい字に直す問題です。
問題文の1字1字をしっかりと見て間違って使っている漢字を見つけましょう。そのためには漢字の意味をしっかり理解していないと間違っていることすら気づけません。
4級の勉強方法
4級から中学レベルの難易度になります。4級は中学在学程度で対象漢字は1322字です。新たに316字の漢字が出てきます。4級から「筆順・画数」の問題がなくなります。
が、中学レベルなので全体的に難しくなっております。
四字熟語・当て字や熟字訓はマスターしておこう
4級の四字熟語は聞いたこともない四字熟語が沢山出てくるので、最低でも問題集の四字熟語は全て書けるようにしておきましょう。
他にも当て字や熟字訓がほんの数問ですが出題される傾向があります。
当て字とは漢字の本来の意味に関係なく読む漢字などのことです。
例えば「亜米利加」と書いて「あめりか」と読んだり「目出度い」と書いて「めでたい」と読んだり、読みに関係なく漢字を当てはめているもののことを当て字といいます。
熟字訓とは熟語全体に訓をあてて読むものです。
例えば「紅葉」と書いて「もみじ」、「今日」と書いて「きょう」と読んだりと熟語を普通には読めない熟語です。
熟字訓に関しては知らないと95%読めないので問題集の熟字訓は全て読めるようにしておきましょう。
3級の勉強方法
3級のレベルは中学卒業程度で、対象漢字数は1607字と新たに285字の漢字が出てきます。漢字が得意なわけではない人は結構勉強しなければいけません。
出題形式は4級と同じなので特にこうしよう!というのはありませんが、2点問題は落とさないようにしましょう。
準2級の勉強方法
レベルは高校在学程度で、対象漢字数は1940字と新たに333字の漢字が出てきます。
四字熟語の意味もしっかり覚えよう
準2級から四字熟語を書くだけでなく、四字熟語の意味を問う問題も出てきます。
漢字を見れば何となく分かるものもありますが確実に点を取るために四字熟語の漢字と意味をセットで覚えておきましょう。
対義語・類義語は見ただけでは意味が分かりにくい熟語が多い
準2級レベルになると、漢字だけでは意味が分からない熟語も結構出ます。しかもそれが対義語・類義語問題に出てしまうとどうしようもありません。だって意味も分からないのに選択肢から選ぼうとしても選べないのですから。
なのでそれを無くすために、知らない熟語が出てきたらすぐ意味を調べるようにしましょう。
2級の勉強方法
2級は高校卒業程度のレベル。対象漢字数は2136字と新たに196字の漢字が出てきます。2級は常用漢字(日常でよく使われる漢字)すべてが対象です。
2級から合格点が変わっており、7~準2までは200点満点中140点が合格点でしたが、2級からは200点満点中160点が合格点となっております。
時間をたっぷりかけ、問題集を2冊は買っておく
2級は大人でも落ちることが多い級ですので時間をたっぷり使いしっかりと勉強しましょう。そして問題集は1冊だけでなく2冊は買っておかないと問題集に一度も出なかった漢字が出てくることもあります。複数買っておいて「これ見たことない!?」を無くしましょう。
四字熟語問題は漢字1字記入から2字記入に
準2級までは四字熟語は1字だけ書く問題でしたが、2級からは2字も書かなければいけません。例:時期尚早→時期□□ など
選択肢のひらがなだけでは漢字が出てこないことも多々あります。しっかりとおさえましょう。
準1級の勉強方法
ようこそ、漢字マニアの世界へ。
準1級・1級は別格な難易度を誇っております。準1級・1級のレベルは大学・一般程度ですが、準1級の対象漢字数は3000字と新たに864字の漢字が出てきます。
そして新たな出題形式・故事・諺(ことわざ)が出てきます。聞いたこともない故事・諺がバンバン出てきますよ~(笑)
また、最後の問題は主に文豪の書いた小説から出題される読み・書き問題です。国語のテストを思い出されるやつです。
こちらも1冊では到底合格は不可能です。2、3冊は絶対に買っておきましょう。
見たことのない漢字・熟語が沢山出てくる
2級と難易度は一変。見たことも聞いたこともない漢字やら熟語やらがバンバン出てきます。とりあえず問題集を買ってやってみよう!と言ってやると50点も取れないんじゃないかと思います。
2級よりも何倍もの勉強時間が必要ですが、やることは変わらず1つ1つ読めるように・書けるように・意味も理解できるようにしましょう。
常用漢字の表外読み登場
準1級から常用漢字の表外読みが出てきます。表外読みとは常用漢字表に載っていない読みのことです。つまり高校でも習うことのない読みです。超進学校なら習うところもあるかもしれませんが。
おそらくほぼ全ての問題を解けないと思います。「台」と書いて「うてな」なんて想像もできませんよ(笑) そんな想像もできない読みが出てくるのでこれも覚えるしかありません。
故事・諺は意味も理解しておきたい
準1級から新しく登場する故事・諺。意味を問う問題は無いが是非意味セットで覚えましょう。要は書き問題と同じですので取り組みも書き問題と同じです。
1級の勉強方法
対象漢字数は驚異の6000字!なんと準1級の2倍です。勿論難易度は準1級の2倍で済む話ではありません(笑) そして、今までの常識は通用しないと言っても過言ではありません。
当て字・熟字訓は地名や国名や動物・植物名など盛りだくさん
1級では大問として当て字・熟字訓の読みを答える問題が出てきます。
当然普通に考えては読めません。ですが出題範囲はそこまで多くはないので買った教材全ての当て字・熟字訓をマスターできれば十分でしょう。
持てる力すべてを出し切って本番を挑もう
血の滲むような努力をしてきていざ本番!勿論本番まで予習復習もしておいて、全力で解きましょう。そして合格してプレッシャーから解放されましょう!
まぁこれはすべての級にいえることですが、1級は特にってことです。
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まとめ
いかがでしたか?勉強方法と言っておきながらあまり力になれるようなことしかアドバイス出来なくて申し訳ないです…。
でも全ての級に言えることは意味をしっかり理解すること・読めるように書けるようにすることなのです。漢検は日本語力の向上も目的としていますので、読み書きができても使えるようにならないといけません。
漢検を一度も受けたことのない人は何級でもいいので、是非一度は受けてみてください!
では